20.F 第2課題参考(4): 条件変更課題
ここでは,更に考察を深めるため,通信条件が送信・受信側で違っていたらどうなるのかを検討したい.
※注意※ 以下は思考実験で構わない.しかし,実際にやってみることが可能な条件もあるので,班で相談し,時間の許す限り,実験・観測するのも良いだろう.
【検討課題 20.F】( 通信条件変更 )
上記の原理を使って,送信側と受信側で通信条件が変更された場合の振る舞いについて,推測してみよう.
難しく感じるかも知れないが,ぜひチャレンジしてほしい.
◎3-(A) 伝送速度について復習
伝送速度が 1200,2400, 4800, 9600, 14400, 19200, 38400, 57600, 115200bps の時,伝送される 1 ビットのパルス幅はそれぞれ何秒か
※ms / µs / ns ?
◎3-(B)ブロック長の変化
伝送速度は同期しているが,文字符号長,パリティ,ストップビット長が送信側と受信側で異なっている場合を考える.
コード長 (Code Length:CL) が違った場合,なにが変化するかを考えてみよう.
下表の (a)(b)(c) のように条件が異なっていたら,受信側の表示はどうなるか.
※注意※
(1) 伝送ブロック全体のビット長に着目.
(2)「速度のずれ」とは違い,通信できる場合がある.
(3) ビットパターンによって生じる現象が異なる可能性がある.
https://gyazo.com/5fdec2e910bd84615fb29607d83e27a9
◎3-(C)速度への変化
上とは逆に,符号長,パリティなどは一致しているが受信側と送信側の設定速度が異なっている場合を考える.
伝送速度が異なる場合,送信された文字は受信側で必ずコードエラーつまり「文字化け」を起こす.
下表のケース (a)~(c) について,具体的にどのような文字として表示されるかを考察せよ.
※ただし,エラーによる通信の中断はないものとする.
★必ず信号は受信され,必ず復号が行なわれることを前提とする.
※エラーになるのはわかっているので,「エラーになる」は答えにはならない
具体的な文字/文字列またはビットパターンを用いて示せ.
※ビットパターンとは 2 進表現された伝送信号のパターン.これをよく考慮して送信文字/文字列を選択せよ.
またその原因として,問題が生じるビット位置やビットパターンについて考察せよ.
https://gyazo.com/55208ebd720412c638718ae371c12909
※注意※
表の「送出文字」において,「単独文字」とは,ある文字のストップビットの後に無信号状態がある送信である .
例: 1 秒おきに’b’,’b’,’b’...
また「連続文字」とは,ストップビットの直後に次の文字のスタートビットがくるような送信状態のことを指す.
例: インターバルなしで’aaaaaa...’,’abcdef...’
以上.
2023/9/18